東日本大震災で被災卒業生に支援いただいた校友会の皆様へ
東日本大震災で被災卒業生に支援いただいた校友会の皆様へ
平成28年 3月11日で東日本大震災被災5年が経ちました。
この間、校友会本部が主導的に支援のもと、全国の校友会の皆様には被災卒業生54名延べ64名の方々に多大なご支援を賜ったお陰で、大惨事以降日々努力されほとんどの方が立ち直っておられます。これもひとえに校友会の皆様の温かいご支援の賜物と被災卒業生に代わりまして厚く御礼を申し上げます。
しかし、まことに残念ながら釜石市在住の二本松重昭氏(昭和31年商卒)におかれましては、昨年春楽しみにしておられた待望の復興住宅入居まもなくご逝去されてしまいました。また、宮城県女川町復興対策副委員長兼教育長の要職におられた遠藤定治氏(昭和42年商卒)は、復興の道筋をつけられて退職されたものの、その後、体調を崩し病気療養中の身であります。壊滅的な女川町で復旧と被災した小・中学校教育に日夜ご健闘されていた過労が原因で病に冒されてしまったものと思っております。一日も早いご快癒を願っているところであります。
近況報告ですが、3月10日現在の被災状況は、岩手、宮城、福島の東北南三県で死者15,827名、行方不明者2.558名の多きに加え、避難者は17.4万人に及んでおります。 また、三県の復興進捗では公営住宅完成が48%、被災者向け土地の高嵩上げと土地区画整理事業完成はたったの17%で、今後住・商業施設の整備がされることから、8万人以上の仮設住宅生活者にはまだまだ苦痛の時間が掛かりそうであります。一方、名城大学が気仙沼市大島で鋭意ご活躍頂きましたボランティア活動をはじめ、三県でのボランティア活動は近年年間5万人台と当初の6%以下に減少の反面、各市町村とも人口減に加え商・産業の復活が思う様に進まず大変困っておられる実態でして、復興の前途は全く楽観視出来ないと危惧しております。
以上近況をご報告し、今後とも機会がありましたら被災地の産物購入や観光などを含め、被災地ご支援を賜りたくよろしくお願いいたします。
平成28年3月11日
東北支部 理事
3.11震災支援責任者
野神 修
カテゴリ:校友会からのお知らせ|更新日:2016年03月11日