2017年富士山女子駅伝報告
2017年富士山女子駅伝報告
12月30日の朝を迎えた。窓の外には、雲一つ無い真白き富士山が雄大にそびえ立っている。 『富士は日本一の山~』2か月前、仙台での米田監督の言葉を思いだした。 『よし、行くぞ』自分に気合を入れたその時、支部長から電話が入った。『4区の松浦さんが小森星七(せな)さんに急遽変更になった』その声に一抹の不安を感じながらも、4区の応援場所に向かった。
途中、車のテレビからスタートの号砲が聞こえた。1区のラストが近づき各校の選手達がスパートするが、青木選手は ついて行けない。ここは順位よりタイム差だ。8秒差6位で徳永選手に襷を渡す。立命館大は後ろにいる。すると徳永選手がトップ集団に追いつき、1位に出る。ヨシ!ここからだ。程無くして、応援場所の駐車場へ着いた。すると、第4中継所へつながる駐車場の前の道路で各校の5区の選手達が ウオーミングアップを行っていた。やがて、加世田選手もやって来た。『梨花~頑張れよ』と声をかけると、こちらを振りむき軽く右手を挙げてくれた。
他の応援者も集まって来た。この時、立命館大が徳永選手を抜いてトップに立ち引き離して行く。 更に、東京農業大にもついていけず3位に後退する。ここで、歩いて応援場所へ向かった。
富士川河川敷沿いには、既に観衆が集まっていて、市役所の「富士山女子駅伝」の旗が立ち並んでいた。その隣には、大東文化大の旗も。我々は、それらの旗よりも目立つように、ポールを更に長く伸ばした。 その後の状況がわからない。3区へ電話をするが応答が無い。先頭が来た。立命館大だ。しかも2位を引き離している。
そして東京農大、東洋大、大東文化大と続き、間隔を置いて5位以降の集団が見えた。 5位、6位、7位が行き、8位にようやく 小森選手が来た。しかも後ろも差が無い。 既にこの差では優勝は困難になったがTOP3も難しい様に思えた。 『星七(せなー)頑張れ~ラストだ~』と声援を送り、急いで駐車場へ戻り6区の応援場所へ向かった。 移動中に、加世田選手が4校を抜き4位まで順位を上げて来た。 6区の駐車場へ着き、ここで1名応援に加わり4名となった。
私達は、沿道が土なので、そこに4本の杭を打ち込み、縦旗のポールを布テープで括り付けた。それから手分けして 「名城大学」の手旗を沿道の人々に配って回った。ここでも、既に「大東文化大」の手旗を持っている人達がいた。それでも、皆さんには喜んで貰って戴き、『名城さん!こちらへも下さい~』と反対車線の沿道からも声が掛かった。 やがて、中継車が行き先導の白バイの後ろに立命館大が見えた。そして大東文化大、東京農業大とほぼ等間隔で 3校が目の前を通過して行った。次に、やや間があって赤坂選手が来た。3位とは差が開いている。それでも、『よもぎ~頑張れ~前を詰めろ~』と声を張り上げた。
それから、私達は後片付けをして、ここで別れた。私は、交通規制解除を待って競技場へ向かった。 テレビから、赤坂選手が1校抜いて3位で襷リレーした事を知った。そして、アンカーの玉城選手が大東文化大を かわして2位に上がった。丁度7区の和田町で応援者がいる辺りである。「頑張れ!かんな。このままゴールしてくれ」 そう祈りつつ、その後を車で追いかけているのだが、車でもきつい登り坂の連続である。
ちらっと見た画面に立命館大がゴールした。切り替わった画面には玉城選手が東京農業大にかわされた。 そして競技場に入って来た。玉城選手はズルズルと後退せずに、必死に2位選手を追っていた。 しかしテレビからは『どうやら、決着はついたか』『そして、名城大学は2冠ならず』のアナウンサーの声が聞こえた。
閉会式・表彰式では『第3位!名城大学』のコールで選手達が表彰台に上がると、この日最大の拍手と歓声が
競技場スタンドに沸き上り『よく頑張った~』『お疲れ様~』の声援が飛んだ。 7人で繋いだ襷リレーの一人一人の頑張りには、大勢の全国名城大学関係者にその感動を与えたはずだ。
そして、来る新年には、更なる成長と飛躍を期待し、我々も全力で応援に取り組んで行く決意を新たにした。
選手の皆様!本当にお疲れ様でした。そして応援に携わって戴きました皆様には、本当に感謝を申し上げます。
校友会静岡県支部 副支部長
富士山女子駅伝企画・運営リーダー 山田 光一
地区:13.静岡|更新日:2018年02月13日